“オーシャンマン” がKing of Lifesaverと呼ばれるその意味

オーシャンマンとは

 

先日、”ライフセービングスポーツとは”の記事でまとめたが、

ライフセービングスポーツとは

2018.07.09

ライフセービングスポーツの一つに、オーシャンマンという種目がある。

数あるライフセービングスポーツの種目でも、花形種目とされるものであり

海やビーチで行うオーシャン競技のなかのひとつだ。

“Ocean man” = “海の男“。改めて見ると、名前からしてなんか凄そう。

2008年くらいまではアイアンマンという種目名だったが(それでも”鉄人“という種目名は、見るからにすごい種目を想像させる)

トライアスロンの種目名との商標の関係で?、オーシャンマンに変わったとか。

(海外ではまだアイアンマンと呼ばれているところもあります。確実な情報分かりません、ごめんなさい💦。)

 

どんなレースなのか?

■スイム
■パドルボード
■サーフスキー
  +ラン(上記の各種目のトランジット)

サーフスキー

 

パドルボー

 

スイム

 

この3種目(+ラン)を1人で全て行い、それぞれ沖に設置されているブイを3周するレース。

総距離は約2kmで、競技時間は10〜15分程度だ。

約30種目あるライフセービングスポーツの種目のなかで最も取り扱う器材が多く、競技時間が長く、テクニックやパワー・経験といった、ライフセーバーとしての総合力が試される

※ちょっと公式ルールと違うが、だいたいこんな感じ。

 

ライフセーバー版トライアスロンと言ったところだが、大きく違うのは、この3種目の順番は大会ごとに抽選で決まること

レースの内容はその順番によってかなり影響され、大きく結果に現れる。

いや、レース展開のほとんどはこの競技順が影響すると言ってもいい。

 

オーシャンマンには、ライフセービングの本質がある。

 

上で述べたように、オーシャンマンは毎回競技順が変わる。

ここが本当にこの種目のキモで、どんなシチュエーションでも対応しベストのパフォーマンスを発揮しなければいけない、

ライフセービングの本質を表しているとも言える。

※海や風の状況、使える資器材が変わっても有事には救助に向かうのと同じ。

 

ライフセーバーは、全く同じ条件など絶対にあり得ない実際の救助場面で

ベストを尽くして人命を救わなければいけないのだ。

捜索や救助が難航し、何十分も・何時間も救助活動をしなければいけないときもある。

体力はあればあるだけいい。

 

海外のレースでは、この種目の覇者はKing of Lifesaverと表され、海のヒーローのように讃えられたりする。

この種目だけのシリーズ戦や、国際レース、賞金レースもある。それだけ、この種目は特別なのだ。

※僕が世界一憧れている選手。オーストラリアのシャノン・エクステイン

 

日本では、、、どうだろう。

出場者は他の種目に比べ少なく、まだこの種目の価値を見い出せていない気がする。

日本チャンピオンの僕がまだ、目指されるようなかっこいい選手になれていないからか。と、自分に鞭を打っておく。

 

僕の目標は、、、

 

僕は現在、このオーシャンマンは日本選手権で3連覇中。ここ数年国内では負けなしだ。

それでも、世界選手権では決勝(16人)に残るのが精一杯。

世界で最も強豪国のオーストラリアの大会では、一次予選を上がったり上がれなかったりを繰り返しているような微妙な位置にいる。

日本で勝ってあぐらをかいていても、何も意味がないくらい、まだまだなのだ。

※海外でのレースでは苦い顔ばかり

 

やはり僕は、海外のレースで世界と戦ってもっともっと上を目指したい。

ライフセーバーとしての限界を高めたい。そのために、プロという茨の道を選んでもがき続けている。

それくらいの覚悟が無いと絶対に達成できない目標だと感じているからだ。

ライフセーバーとしての限界を超えたい、と綺麗なことを言ってみたが、

正直に言うともう意地というか、究極の自己満になっているかもしれない(笑)。

それでも、スポーツの分野で日本人が活躍することはライフセービングが発展するために必要なことであるし、

僕が今頑張っていることは自分だけでなく、何か(誰か)の為に繋がっていると信じているので

まだまだ頑張らなくては。です。

挑戦は終わらない。。。

 

オーシャンマンについて語っていると永遠と話が止まらなくなってしまうので、今回はここまで。

この記事を見た人が、少しでもライフセービングについて理解を深めてもらえたら幸いです!
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